大阪生活

大阪生活の記録

Onomichi

広島県尾道市尾道三部作の舞台でもあり、かつて造船業によって発展を遂げた街でもある。この街は岡山市広島市のちょうど間に位置している。岡山駅から山陽本線で約一時間、東尾道駅から始まる緩やかなカーブの終着点に尾道駅はある。ホームから地下道を通り海側の改札を出ると、目の前には尾道水道、その向こうにはガントリークレーン立ち並ぶ向島ドック(旧向島造船)が広がる。山を背にして左手側に進むと、すぐに商店街の入り口が見えてくる。この商店街は線路と尾道水道の間を並行に走っていて、まるで葉脈のように細い道が中央通りから左右に広がっている。

休日の昼間は観光客で賑わう尾道も、夜になれば打って変わって静かな街へと姿を変える。斜面に濫立する家々の窓に明かりは少なく、商店街を抜けた辺りの飲み屋街も人通りは殆ど無くなる。「20年前はこんなに静かじゃなかったよ」と隣でビールを飲んでいる男性は言っていた。尾道生まれ尾道育ち、この辺の奴らは大体友達、レペゼン尾道、ラブアンドピース。

尾道は「てっぱん」という連続テレビ小説の舞台になったことで少し変わったと彼は話した。確かに聖地巡礼による経済効果は無視できないとか聞いたことはあるけれど、実際ドラマ一つでそんなに変わるものかなと思って調べてみた。すると尾道市立大学の教授の論文がヒットしたので読んでみようと思う。

「てっぱん」の放送開始から1年間の間に、尾道市を訪れた観光客数は実に前年度や前々年度より7割近く増えたのだという。その数実に600万人!経済効果もおよそ100億円らしい。すごいぞ連続テレビ小説

いや、でもぼくの通っている学校のあった川越も連続テレビ小説「つばさ」の舞台だったけどそんなに観光客増えてる気がしなかったんだけど。ふと思って川越市のウェブサイトを見てみると、観光客数の推移を表したグラフが貼ってあった。これだ。

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「つばさ」効果全然ないやんけ!!!!全然あかんやんけ!!!!!!!!!

いや、もともと600万人来ていた時点で既に頭打ちだったのかもしれない。首都圏[要出典]から気軽に行ける上にそこそこ江戸情緒が残っているので、既に観光地として完成されてしまっていたのかもしれない。だってユネスコ無形文化遺産に登録されたときでも40万人しか観光客増えてないんだよ?もっと増える気しません?もしくはよっぽどこのドラマがつまらなかったのが原因かもしれないけど。三谷幸喜が脚本書いてたら10000000人くらい来るかもしれないね。

話はもとに戻る。川越なんて別にどうでもいいです。今は尾道の話をしているんです。尾道の観光客、てっぱん効果でずいぶん増えたみたい。実際今はどうなんでしょうか、調べてみました。

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てっぱん放映からずいぶん経った現在でも着実に観光客数増やしてますやん。というかサイクリング客と外国人観光客数は過去最高ですって。もうてっぱん関係ないやん。もう少し調べてみると、昨年尾道は日本遺産に登録されたみたい。

尾道三山と対岸の島に囲まれた尾道は、町の中心を通る「海の川」とも言うべき尾道水道の恵みによって、中世の開港以来、瀬戸内随一の良港として繁栄し、人・もの・財が集積した。その結果、尾道三山と尾道水道の間の限られた生活空間に多くの寺社や庭園、住宅が造られ、それらを結ぶ入り組んだ路地・坂道とともに中世から近代の趣を今に残す箱庭的都市が生み出された。迷路に迷い込んだかのような路地や、坂道を抜けた先に突如として広がる風景は、限られた空間ながら実に様々な顔を見せ、今も昔も多くの人を惹きつけてやまない」(https://www.city.onomichi.hiroshima.jp/soshiki/7/4024.html

なんだかよくわからないけど文化庁のお墨付きをもらったから行ってみようって人が増えたのかな?確かに世界遺産とかそういうの登録されたら行ってみようとも思うけど、新幹線+普通列車を使って行かなきゃいけない場所にそう簡単に人は行くんかね……

あ、他にもブラタモリで取り上げられてたみたい。これも理由としては大きい気がする。テレビってすごいもんね(ふわふわ)。

yonta64.hatenablog.com

今思ったけど、あくまでも上2つ(てっぱん含めると3つ)って国内向けなんですよね。外国人がどういう理由で尾道に来るんだろう。どうやって発見したんだろう……