大阪生活

大阪生活の記録

東京と大阪について

表題、ぼくは東京の大学を出て大阪の会社に勤めている。高校まではそれはもう田舎の学校に通っていたのだけれど、一応広義の東京圏で生まれ育ってきたと言っても許される程度の身分だとは思っている。ここ数年間は営業マンとして日々西日本を飛び回り、客先に頭を下げたり作業服を泥だらけにしながら設備の点検をしたりすることで、なんとか生活の糧を得ている。

東京には2ヶ月に1回くらいの頻度で行っている。東京本社の会社を多く担当しているから、大口案件だったりクレームの最終報告みたいな重要な打ち合わせは本社を相手にしないといけないからね。生まれ育った東京の雰囲気は勿論嫌いじゃないし、知り合いも多い東京に住みたいとずっと思ってきた、かれこれ4年間。

このGWには珍しく実家に帰省することにした。実家は毎年1回くらいしか帰っていない。都心からやや離れていることと、仲の良い友人たちは関東圏のあちこちに分布しているから、都心に宿を取って彼らと飲む方が圧倒的に効率がいいからだ。

空港から京急で品川へ向かい、そこから実家へ向かう間の電車はいつも混んでいる。明らかに積載量オーバーの人間達が揺られる車内ははっきり言って最悪以外の何物でもない。今回みたいにリュックサックともう一つ荷物を持っているときなんてのは最悪以上の地獄だ。帰りたくなる。

東京は誰もが見て見ぬふりをすると言った人がいる。優先席は譲らないし、困っている人を見かけても(何があるかわからないので)積極的に声をかけようとはしない。その反面、大阪人は見て見ぬふりができないのでつい構ってしまうのだとか。どちらが良いかは人それぞれだけど、どうやらこの数年間でぼくは大阪の空気にあてられて染まってしまったのかもしれない。大阪のあの人懐っこい感じが、どこか東京では恋しくなった。

この4月にいろいろあって、いつ東京に戻れるのかもう分からなくなった。ひょっとしたら東京勤務は先延ばしになるかもしれないし、九州や広島、仙台勤務になる可能性も見えてきている。ああ愛しの東京、早くそっちへ帰りたいよ。