大阪生活

大阪生活の記録

昔の友人と昔の自分と酒を飲む(2)

昔の友人と会うと昔の自分に戻ってしまう。昔そんな内容で一つ、ブログを書いたのを思い出した。幸い、ここ最近は昔の友人に会う機会があった。会ったのは学生時代に仲の良かった人達で、上は60代、下は20代前半の大学生。一つか二つの共通事項を除けば彼らの年齢も性別もバラバラなのが面白い。同じ講義を隣で受講した同じ趣味の人もいるけれど、趣味ってのは随分いろいろな壁を乗り越えて繋がるよね。高校時代の友人とはしばしば会っていて、この前は駿台予備校時代の同窓生と飲んできたし、なんなら東京を遠く離れた四国の片隅で当時のクラスメートとバッタリ遭遇したこともある。けれど大学時代のぼくは友人が本当に少なかった。

今回会った人たちはアポ無しでセッションに突撃したのに快く受け入れてくれたのが本当に嬉しかった。約4年ぶりに会った人たちは髭が伸びてたりまた少し年老いていたり、あの頃C年だった後輩がもうF年になってたりと(この表現自体がそもそも懐かしい)その変化に驚かされた。けれど人ってそう簡単には変わらないみたいで、むしろぼくのほうがいろいろと変わってしまったような気さえした。ただ、あの頃はなんでもないようなことばかり話していた人達とビジネスの話ができたのが結構嬉しかった。微妙に専門領域が被っている人、競合ではないけれど相当近しい業界に勤めてる人もいて驚いた。

なんだかとても満たされた時間だった。普段なら絶対飲まない量の酒を飲んで、様々な楽器に手を出してセッションに参加した。そうだ、ぼくの学生時代はこんなに幸せだったんだと気付かされた。数は少ないながら大学以外にも居場所があって、なんでも話せる年上の人たちがいて、当時は寝場所まで提供してもらって。あの瞬間だけは確実にF年の頃に戻っていた。ふんわりとした意識の中、0時過ぎに蒲田の宿に転がり込んで泥のように眠った。

翌日目覚めて朝の飛行機で帰阪し、夢から覚めたように月曜からはまたいつも通りの日常が始まった。すると昼前につまらない日常業務を捌いているうちに一件のメールが届いた。

差出人は同じく法人営業をしているベーシストで、今度2人で飲みに行きましょうといった内容だった。何か分からなかったけど、とてもとても嬉しかった。昔は学生ー社会人という関係だったのが、社会人同士で飲みに行けるなんてあの頃は全く想像しなかった。就活の相談に乗ってくれたり、しょうもない愚痴だって聞いてくれた人と同じ目線で仕事を語れるのが本当に嬉しくて。

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仕事は嫌なことばかりだけど、四年も続けていれば一つくらいいいことがあるんだと思った。一生懸命働いてるんだから、このくらい楽しみがあってもいいよね。きっと。