大阪生活

大阪生活の記録

読書を習慣づけたい

昔はよく本を読んでいて、少なくとも小学校と中学校の間は名実ともに誰よりも本を読んでいたし、(こういった性質の人の例に漏れず)僕は図書委員長をそれぞれの学校で務めていた。高校でも図書委員に入っていた気がする。委員長ではなかった気がするけれど、少なくとも図書室にはよく通っていた。

さて仕事を始めてからというもの本より専らインターネットに接続していることが多く、読書からはかなり遠ざかっていた。ただ先日、基本情報技術者試験に向けて参考書をいくつか電子書籍で読む必要があって、そのときに読書という文化を思い出すに至ったんです。

ただいくら電子書籍と言えども何冊も買おうとするとそれなりにお金がかかるので、家の近くの図書館で2週間ごとに4冊を借りて読む生活を始めた。すると不思議なことに移動中に本を読むようになるし、Kindleで無料で手に入る数十年前のベストセラー小説にも手が伸びるようになった。ただ毎日の出来事に向き合っているだけじゃなくて、本という別世界に接続できる読書という行為は思いがけず心を癒やしてくれた。

この歳で未だに読んだことのない本は恥ずかしながら相当数存在する。SFというジャンルには今年初めて挑戦した(とはいえウェルズのタイムマシンは何回も読んで映画も見ていたが)。ぼくは理工系の学校を出ていないので、取り上げられる話題も用語もニュアンスも検討のつかないものばかりだった。一旦読むのを止めてウィキペディアや関連記事に目を通し、なんとなく大枠が掴めてきたら読書を再開する。10年前にこういう読み方は想像しなかったなと思った。

人生において最初に手に取った本はもう覚えていない。幼稚園以前に家にあった図鑑、絵本だろう。幼稚園では本を読み尽くして園長室まで借りに行ったような気がする。あの頃夢中になってたのは宇宙の本だった気がする。小学校ではズッコケ三人組や少年探偵団シリーズ、青い鳥文庫、高学年になってからハリーポッターシリーズやダレンシャン、デルトラクエストあたりに手を出した。中学時代はもっと昔の小説と、怪しい科学の本だったように思う。高校では…記憶に残ってるのは数学ガール、数多のライトノベル旅行記にエッセイ、明治大正期の文豪の作品くらいかな。大学では一転して学問系のハードカバーや新書、歴史の本を濫読したように思う。懐かしいな、今まで何冊読んだんだろう。

思い返せばここ数年離れていただけで、実は人生の大部分は本と過ごしていたんだった。今となってはもう数百冊しか持ってないけれど、実家にいた頃は数え切れないくらいの本に囲まれていたな。引っ越すたびに処分して、もう殆ど残っていない。本だけは処分したくなかったんだけど……

今は電子書籍があって置き場所に悩むことは無くなった。それに税金払ってるんだから図書館をガシガシ使ってやらないと損だよね。いろいろ忙しいけど、移動中にはもう少し本を読んでみようかな。f:id:osakajazzlife:20191225084017j:image