大阪生活

大阪生活の記録

Hasselが欲しい

先日急に思い立って山梨のペンションに行ってきた。オーディオが趣味のオーナーらしく、入ってすぐ左側の接客室には大きなアルテックのスピーカーが鎮座していた。アンプはマッキントッシュあたりかなと目星を付けていたらどうもオーナーの自作らしい。彼が長年寄稿している雑誌を山のように持ってきてくれたが、正直オーディオは意識的に近づかないようにしていたので、あまり深い話はせずに一旦風呂に向かった。

風呂から上がり、何故かオーナーとカメラの話になった。オーナーは(ずっと使っていないながら)ハッセルを持っていて、昔は山中湖周辺から富士を撮っていたらしい。わざわざ防湿庫から取り出して、2000fcとPlanar、それにDistagonを触らせてくれた。昔から憧れていたハッセルにまさかこんな場所で出会えるとは……

実際にウエストレベルファインダーを試してみたところ、想像以上に明るく綺麗な像がそこにはあった。周りの風景が実物より写真らしく(?)結像していて、一瞬で心を奪われてしまった。今までminoltaのSweetだったりPentaxの一眼やM6を使ってきたけど、中判カメラはそれらとは圧倒的に違う立体感があった。ファインダーを覗き込み、一旦顔を上げた瞬間にどこから金を捻出しようか、どのタイミングで購入しようかを考え始めて止まらなくなってしまった。カブを売ろうかとか、白レンズを売ろうかとか、それこそありとあらゆる手を考えて金の工面を試みた。結論から言えば「買える」事になったので、2020年のうち何処かのタイミングで僕はハッセルを手に入れることになると思う。

あ、Mマウントの35mmレンズについては年が明けた今でも最適解を探して検討中です。結局TTArtisanのになると思うけれど、もう少しオールドレンズを中心に色々Digっていたいと思います。ね、こういうのって本当に楽しいね。