大阪生活

大阪生活の記録

カレーを作ろう

暑い日にはカレーが良く合う。だらりだらりと流れる汗を必死でシャツの袖口で拭いつつ食うカレーはなんとも趣がある。新古今和歌集にもカレーは夏の風物詩だとあるように[要出典]、我々日本人には馴染み深いカレーという食べ物。その味は家庭によって千差万別、レトルトカレーやカレールーを使用する改革派に対し、スパイスから調合する原理派も最近勢いを増しておりまさにカレー界は戦国時代。

スパイスを集めるのってお金かかりそうだしそんなに使わないなら市販のルーでいいよねって思っていたけど、インド人が100均のスパイスを使ってインドカレーを作るというなんとも魅力的な記事を見つけてしまった。

livejapan.com

インドカレーが自宅で作れる?しかもスパイス3種類で?インド人が教えてくれるならそりゃ間違いないでしょう。材料もスーパーで売ってそうなので間に合いそうだし、なによりスパイス3種類なら余ったとしても諦めがつきますし。というわけでインド人が教える簡単インドカレーを作ってみました。

【材料】

・クミン、ターメリックガラムマサラの3種(計600円くらい)

・安かった鶏肉(250円くらい)

・トマト2つ(200円くらい)

・玉ねぎ2つ(150円くらい)

・ヨーグルト(100円)

・生姜(100円くらい)、にんにく(100円くらい)

合計:1500円くらい 

普通にカレー屋に行くよりだいぶ高い。味玉をトッピングしたラーメン2杯くらい。でも味玉をトッピングしたラーメン2杯を我慢すれば自宅でインドカレーが食べられると考えれば安いもんよ。経験値もアップするし、オフラインの状況でインドカレーが必要になったとしても大丈夫。というわけで上記の材料を使ってカレーを作るよ。

1.鶏肉をヨーグルトに絡める

早速ミスった。鶏肉はカットしておくべきなのに、デカい胸肉をそのままヨーグルトに絡めてしまった。気づけば時すでに遅し、真っ白にコーティングされたグニョグニョの鶏肉と1分くらい向き合っていた。いくら向き合っても頭を抱えても状況は変わらないので諦めて手順を進めることにした。そこにターメリックをふりかける。平べったい胸肉なのでなかなかターメリックの黄色が混ざらない。胸肉の表が黄色、裏は真っ白というなんだか悲しい状態に。手を使ってグニャグニャ混ぜ合わせる。そこに大好きな一味唐辛子を鬼のようにふりかける。これで肉に味は付いただろう、冷蔵庫にボウルごと放り込んだ。君には冷蔵庫の中でじっと耐えていて欲しい。

2.玉ねぎを炒める

玉ねぎを炒めるには当然だけど玉ねぎをみじん切りにする必要がある。当然ながら目がやられて何度も顔を洗いながら紫の玉ねぎをカットすることに成功した。皿に収まった2玉の玉ねぎは想像していたよりもこんもりとした山になった。そいつを油をたっぷり入れた鍋で炒める。

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全てをみじん切りにする体力は無かったのでところどころ大きな塊が残っている。けれどどうせ溶けてどろどろとしたスープに変わるんだろうし平気でしょう。こいつを茶色(飴色)になるまで炒める。強火にかけてしばらく放置していたら地獄の底みたいに焦げ付いてしまったので焦って油を注ぎ、今度は弱火でかき混ぜつつゆっくりと火を通す。

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どうでしょう。まだ飴色では無いですがあまり変化が見られなかったので諦めて次のステップへ進みたいと思います。

3.生姜・にんにく・トマトを切る、そして投入する

本当は生姜・にんにくはペースト状になるまでとろとろにするのを推奨されていたけどあいにくそんな根気強くないのでまあまあのサイズにカットする。どうせ溶けるだろうし火が通りやすいサイズでもいいよね。

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いい感じにカットされたトマトとボケてる生姜・にんにく。こいつを頃合いを見計らって鍋に投入する。ちなみににんにくは2つのうち1つをまるごと入れるのが良いらしい。

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まだ原型を保っている野菜たち。

4.スパイスと鶏肉を投入する、そして混ぜる

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この雑多な感じどうですか。まるでニューデリーのメインストリートのよう。冷やしておいた鶏肉とクミン(少し)、ターメリック(少し)、ガラムマサラ(1/2本)を投入した状態です。鶏肉は頑張ってぬるぬるのに包丁を入れてなんとか丁度いい大きさにカットした。まだ玉ねぎや生姜・にんにくが存在感を示していてまだ完全に混ざり合っていない様子。あとは水を注いでからゆっくり火にかけつつ塩をスプーン1杯くらい放り込むだけ。

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最初はスープカレーみたいだったものがだんだんととろとろになる様子を見るのは感慨深いものがあった。こうして食材は一つの料理へと姿を変えるんだ。いろいろな地方で育てられた野菜や鶏、海外からやってきたスパイスが一つの鍋の中で溶け合い、美味しいインドカレーになる。ロマンを感じる。そうこう言っている間に部屋の中はもうインドの香りだ。窓を開けて空気を入れ替える。トイレへ行き、キッチンに帰ってくるとそこはインドだった。香りがすごい。本当にすごい。

5.味見をする

軽く掬って味をみてみるとこれが絶品、こうも簡単にインドが再現できるのかと驚いた。どのスパイスがどの味を出しているのかはわからないけどとにかく食材が調和して素晴らしい世界を作り上げていた。ただ少し塩を入れすぎたようで喉が乾く。でもこれ含めてインドっぽいのではないでしょうか。

6.食べる

食べている写真が無い。食べ終わった写真すら無い。カレーと一緒にビールを飲んだのがよくなかった。今となっては記憶の中にしか残っていないインドカレー。このカレーは翌日の朝もパンの上に塗布して食べた。最終的にこのカレーは少し目を離していた隙にカビに覆われてしまい、夏という季節の恐ろしさを実感させられたのである。

7.まとめ(今回の学び)

インドカレーは家でも作れる

・一晩寝かせた熟カレーは美味いが気を抜くとカビが生える

・夏にカレーはよく合う