大阪生活

大阪生活の記録

「カメラを止めるな」とオタク

目の前に次々と提示される最新のアニメに飛びつくだけのただの萌えオタクは別として、自分の性癖をよく分かっているオタクの話は機知に富んでいて楽しい。このアニメのこの場面はあの作品のオマージュだとか、実はこの監督はあの作品に関わっていたからこういう表現が多いだとか。これは単にアニメや漫画に限らず、映画オタクやカメラオタク、旅オタク、ジャズオタクや鉄オタクにも言えることです。まず自分が好きなことがよく分かっていて、他人をどう自分が浸かっている沼に引きずり込めばいいか常に考えている人達なので、彼らが推している物事はぼくのような新参が見ても十分に楽しむことができるんです。オタクは感度が高い。

ぼくの友人は深い知識を持つオタクが多い。そして彼らはアニメや映画だけでなく、車や野球や家電、飛行機やカメラ、音楽やプログラミングなど様々な世界へ手を伸ばしている。彼らは信頼のできるオタクである。そんな信頼のできるオタクから紹介された映画、「カメラを止めるな」をついこの前、大阪に上陸したタイミングで見に行きました。東京で公開されてから随分待ったよ。その間にどうやらTV番組で取り上げられたらしく、梅田のTOHOシネマズで一番大きなスクリーンで上映されてたよ。もうびっくりしたよ。え、「カメラを止めるな」を知らない?じゃあまずはこれを読んでほしい。

kametome.net

「カメラを止めるな」は女児アニメ界隈の罪深いオタクに最初紹介された。このオタクは随分自分の性癖に素直で、音楽の趣味もなかなか被っているので話していて楽しい。この付き合いの長く非常に信頼できるオタクから紹介された時点でぼくはこの映画を見に行こうと決心していた。

すると面白いことに、全く異なる界隈のオタクもこの映画を推していた。彼は青函トンネル六本木ヒルズを手がけたゼネコンで働いている院卒の乗り鉄でもあり、邦画専門のオタクでもある。異なる界隈のオタクが一緒の作品を推しているなんてことはあまり見られないし、当時はまだごく一部の映画好きの間で話題になっているに過ぎなかったように思う。ああ、絶対見てやるぞって心に誓った。

すると今度は山田界隈(一時期Twitterで狂ったように山田という苗字の人をフォローしまくっていた時期があった)の人も「カメラを止めるな」を見たと言うじゃないか。こいつはきっとすごい映画に違いない。絶対に劇場で見なければと思い、ようやくレイトショーで見ることができたのが昨晩のこと。

ここまでが序文。恐らく今年上映された映画の中でも一、二を争うくらい話題になる作品であろう「カメラを止めるな」については、次のブログで書くことにする。