大阪生活

大阪生活の記録

フィルムで写真を撮ること

さっきは後ろ向きな文章を書いたので、少し前向き?な文章を書いてブログの色を中和させたい。ぼくは以前も何度か書いているように、フィルムカメラデジタルカメラを併用して写真を撮っている。フィルムカメラは普段当たり前に使っており、中でもGRは毎日の通勤時にも出張時にも持ち歩いている。小さくてもいい写りのカメラとしてこれ以上のものは無いと思っている。またCanonの6D(初代)は自宅に保管しておくことが多い。ちょっとした観光地の近くへ出張するときには、単焦点や28−70mmを取り付けて持っていく。GRより丁寧な構図で撮影したいときや、なんとしてもいい写真が撮りたいときに持っていく。

一方、フィルムカメラであるM6は完全にハレのカメラとして使っている。何かのイベントだったり旅先だったり、日常とは少し違う、フィルムで残しておきたい場面で使うようにしている。これは(金銭的に)無闇矢鱈にシャッターを切れないという理由が大きい。カラー、モノクロ、リバーサルとフィルムには幾つも種類があって、24枚や36枚を撮りきってからでないと交換できない。だがそれがいい

最近はレンジファインダーを使うことが多い。目に見える風景の中から写真として保存したい景色を切り取る、という変なカメラ。そのせいか、今まではいい写真とか映える写真を撮りたいと思ってたけど、最近は記録のためにシャッターを切ることが増えたように思う。いずれぼくは死ぬんだから、目にした風景を後の世に生きる人に遺しておきたい、みたいな。なるべく故障しない、堅牢で修理の効く、それでいていざというときには現金に代えることのできるカメラとして最終的に選んだのがライカだった。きっとこのカメラはぼくが死んでも、誰かの手に渡って写真を取り続けてくれると信じている。デジタルと違って、機械的原因でしか故障しないこのカメラは、修理できる人が生き続ける限り使い続けることができるから。

今日の昼、奈良の会社に頼んでいたフィルムが返ってきた。初めて使ったリバーサルフィルムは想像以上にキレイに撮れていた。画素数はそれほど多くないのに不思議な立体感がある。これが沈胴ズミクロンの威力なのか、それともレンズとProviaの相性が抜群だったのか。いずれにせよ、フィルムはまだまだデジタルに負けてないぞと思わせてくれた。

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近くの公園で撮った一枚

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静岡へ行く途中のPAで撮った一枚。立体感のあるどんぐり。

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雨の中撮った一枚。一段明るくすればよかったかな……