大阪生活

大阪生活の記録

タスクのない一週間を終えて

電話が掛かってこない、メールも飛んでこない平日の幸福度が高すぎて。あの会社で過ごした時間がまるで別の世界の出来事かと勘違いするほど仕事から遠ざかっている。そのせいで部屋はどんどん綺麗になり、毎日のご飯の質も上がった。刺激を求めて散財しがちなのは駄目だと思うけど、この一週間はSNSに入り浸ることもなく極めて健康的に日々の生活を送ることができている。

働かないことに対する危機感はまるで感じることなく、ただ目の前のことを丁寧に対処していくことがここまで心を整えてくれるとは思わなかった。あちこち飛び回る機会がなくなり世界は狭くなったけれど、より内向的に、より一つのことに対してより深く考え、丁寧に対処することができるようになれた。無職期間をもう少し長く取っていれば伊豆だか箱根だかの民宿に数週間泊まり込み、歩いていける範囲をあてもなくさまよい、目についた定食屋で飯を食べ、海を見たり虫の声に耳を澄ませていただろう。現実的ではないが、そういう生活を若いうちに経験しておきたい。

来週は引っ越しがあってバタバタするだろうけど、正直今週の段階で概ね梱包は終わり、あとは家電と家具を搬出してもらい、最後まで使う予定のものを梱包するだけなので軽率にあちこちへ足を運べるのが嬉しい。神戸、大阪の好きな場所にはだいたい行けたし、あと行けてないのは京都か。京都で過ごしている地元の友人と飲めたら幸せだけど、彼らみんな結婚してるから夜集まるのは厳しいかもな。だとしたら一人で六曜社と一乗寺の本屋に行って、帰り際にみず色クラブにでも顔を出して帰ろうか。昔行った下鴨神社近くの銭湯にもまた行きたいんだよ。