大阪生活

大阪生活の記録

ココア

実家からコストコのココアが届いた。SwissMissのマシュマロが入っているやつ。どれだけお湯を注げばいいのか適量がわからないので、普通サイズのマグカップに一袋入れて8分目くらいまでお湯を注ぐ。お湯加減が少ないからか、毎度いつも濃いココアが出来上がる。冬場にはこれを飲みながらぼんやりするのが好きだ。

きっとSwissMissのココアなんてそのへんでも簡単に手に入るんだろうと思うよ。アマゾンなんかでも売っているらしいし、最寄りのカルディにも当たり前に並んでそう。でもぼくにとってこのココアはコストコでしか買えない味で、毎回飲みきれずに冬を越すことになるちょっとしたタンスの肥やし。

今は劇場版けいおん!のEDを聞きながらこんな時間なのにパソコンへ向かっている。今日は天気がいいらしく、できれば洗濯しちゃいたいと思ってはいるのだけれど、xf35mm f/1.4Rのレビューサイトを眺める仕事が残っているし、取引先から進捗確認のメールが入ってきているのも知っている。

ああ、そういえば今週は三連休なんだった。弊社が本当に三連休かはまだ確認していなくて、世間的に三連休なので弊社もきっと三連休であろうという希望的観測に沿って昨日、今日とスケジュールを立ててきた。もし本当は明日が出社日だったとしたらぼくは爆発四散するぞ。前二日で体力を残さず使い果たして最終日に回復させる予定だから……

年末だね。あっという間に年末だ。大阪生活も四年目に突入しそうで、山手線沿線の会社に就職したはいいけれど、まったくその有り難さを享受せぬまま26歳を終えることになる。いよいよ悲しいことに、ぼくはこの大阪生活に馴染み初めていることに気づいてしまった。もちろん東京至上主義ではないのだけれど、学生時代に抱いていた東京へのあこがれは未だに潰えぬまま、むしろそれ以上のスケールでぼくの心を侵食しているのと同時に、朝の御堂筋の爽やかさとか、堀江や茶屋町、北浜あたりの落ち着いた雰囲気も、北新地やなんばのあたりの小さくまとまった雑踏も、不思議と心地よくなって。

まあまあな生活、まあまあな待遇にゆったりした町並み。今日も御堂筋線は大量の人を千里中央に向けて輸送し、阪急電鉄は朝日を緑色のシートに反射し、中津駅のホームは相変わらず狭く、ヨドバシ梅田、グランフロント、ルクアのあたりは人でごった返す。心斎橋からなんばに至るまでの御堂筋や四ツ橋筋は訪日外国人で10時もすぎれば賑やかで、かといって我々社会人に悪影響のある程賑わっているわけでもなく、仕事終わりに心を落ち着かせてくれる程度には喫茶店が充実し、会社周辺には定期的に新しいご飯屋さんが建つので昼休みが楽しみ。

そんなことを考えながら冷めてしまったココアをたまに飲みつつ朝の七時半。今日は何をしようか。この時間からだったら何でもできるよね。

未だにヒートテックを着ることなく

ヒートテックは収納棚の上の方に入っている。冬物は4月頃にダンボールに詰めて手の届かないところに仕舞っておくのが毎年の恒例行事で、それをいつ取り出すかはその年の気温、ぼくの気分、手の届きにくさによって大体決まる。今年は不幸なことにセラミックヒーターが大活躍し、通勤にマウンテンパーカーを選んでしまったため未だにヒートテックを着ることなく今年のクリスマスを迎えようとしている。

仕事はいつもどおり最悪で、何も誇れることはないし、やっぱり毎週月曜が憂鬱で仕方がない。土曜の朝、晴れていたらそれは最高の気分だけど日曜の朝はだめな気分になる。月曜朝は地獄みたいな顔をして通勤電車に乗っている。それはひとまず置いておいて、通勤電車は暑く、駅までの道中は寒い。足して二で割って欲しい。下手にヒートテックを着ていると通勤電車やオフィスで気持ちが悪くなる。

その点、HanesのVネックのTシャツは有能だよな。とりあえず着ておけば下着になるし、外に出しておけばすぐ乾く。着る前にヒーターに晒しておけばホカホカになるし第一軽い。それと丸首のシャツ好き。昔買ったREDKAPのポケットが付いてるシャツ、これを着ていくのも結構便利。出張先に着替えを持っていくのは億劫だから、一枚でも(最低限)様になるシャツをワイシャツの下に着ていけば大丈夫。カーディガンとジャケットで11月まではなんとかなる。

学生時代の友人が一人、未だにヒートテックを着ていないらしい。別に張り合ってるわけじゃないけど、ぼくはまだ着る予定はありません。どうせここまで我慢できたなら、いけるところまでいっちゃいたいじゃないですか。順調にいけばクリスマスは迎えられそうだし、恐らくは年も越せる。そうして数ヶ月我慢すれば春ですよ。

ヒートテックが誕生したのは2003年。もう15年前なんだね。出たばかりの頃は横縞模様が入っていたような。勘違いかな……いや、横縞模様のを買ったのは高校の修学旅行のときだったから…2009年?9年前?ええ……

一年がまた過ぎる

こうして一年がまた過ぎていく。昨年末からは特に何が変わったわけでもなく、強いて言えば春先にひとつ歳を重ねただけ。つまりぼくがこの一年で成し遂げたことのうち、自慢できることといえば、少しだけ死へ向かって歩みを進めたという純然たる事実だけでしょう。生まれてから四半世紀がゆうに経ち、自分の生まれた平成という一つの区切りがやがて終りを迎えるように、ぼくも生物として生きる以上絶対に避けられない死へ365日分近づきました。

そんな小さな人間の小さな心配はよそに世間は時計の針を進め、いつの間にかぼくは厳しい寒さに震えている。何ヶ月も前から、昨年購入したセラミックヒーターが大活躍している。朝方に目を覚まし、毛布と一緒にヒーターをとぼくの身体を包み込むようにして暖気を独り占めする。10分も温風に当たっていれば気分もほぐれ、つま先まで暖かくなる。その暖かみを外気に奪われぬよう急いで靴下を履く。

会社にはもう慣れてしまった。頑張るところとそうでないところが見えてくるので、無理せず日々の業務をなるべく効率的にこなすようにしている。単純作業はいろいろなツールを使い、見積作成や商品の手配もほぼ自動で行えるようになった(もちろん最終チェックは人間が行う)。実際、仕事にかかる時間の多くは承認に至るまでの時間と、先方への移動時間で占められる。承認さえすぐに下りれば週休4日でも仕事はなんとか回りそう。知らんけど。

ここ数ヶ月は特に目的もなく髪を伸ばしている。最後に切ったのは9月の頭なので、もう3ヶ月近く美容院へ行っていない(とは言いながら自宅でバリカンを使ってもみあげや襟足は処理してる)。お蔭で通常5000円近くかかるカット代が0円で済んでいる。最後にカットしてもらったときに調子に乗ってパーマをかけた。幸い今も若干ウネウネは残っている。これをざっくり切ってしまったらまたいつもの真っ直ぐな剛毛に戻るのが少し嫌だ。できればもっと伸ばし続けて、会社を辞めるタイミングで髪を後ろで括れるくらいになっていたいと密かに思っている。絶対似合わないとは知っているけれど、いつかやってみたい髪型ではある。

この前購入した富士フイルムのX-Pro2の写りが、実は以前から愛用していたCanonの6Dよりも写りが好みなことに気づいてしまった。もともと購入金額はそう大して違わないくらいだったと記憶している。ただ6Dはレンズ資産が沢山あるという理由と、人を写すときには肌色が良く見えるという理由もあって未だに売却しようと決心できていない。世間の潮流は一眼レフ機からミラーレス機へと急速に移行し、やがて一眼レフ機は大きくて重い、旧式のカメラとしてハードオフの片隅に積み上げられる日が来るのかもしれない(バケベンのように?)。

ino-null.hatenablog.com

そんな日が来ても、きっとぼくはなんだかんだ理由をつけて6Dを手放さないだろう。最初に買ったレンズ交換式のカメラで、彼とはいろいろなところへ行ってきた。初めて単焦点レンズを装着してファインダーを覗きこんだとき、そして撮影した写真をパソコンで目にしたときの感動が今でも思い出せる。ただ背景がボケただけじゃなかった。あのときはぼくが世界で一番いい写真を撮った気がしていた。懐かしい記憶だ。確か去年の冬頃だった。

音楽について。音楽はもう辞めてしまった。家にピアノが届いた頃は嬉しくて毎日のように練習していたものの、途中で真ん中のミの鍵盤が沈んだまま戻ってこなくなってしまってからは練習欲が急激に減退し、ジャズフェスに出て以来ほとんど触れていない。仕事も以前よりは忙しくなり、さらにカメラという趣味に没頭し出してからは早かった。毎日練習しないと綺麗な音が出せない楽器と、ただ対象物へ向けてシャッターを切るだけでそれなりの画が吐き出されるカメラとでは手軽さが違った。きっとぼくは趣味にかける時間や情熱をおおかた失ってしまったんだなと思った。今もこうしてパソコンのキーボードを叩いて誰に見せるでもない文章をただ無心に書いている。だって練習室取って電車乗ってお金払って楽器を練習するよりずっと楽だもん。つまらない大人になっちゃったな。

旅について。最後に遊びに行ったのは呉と尾道か。確かあれは9月の中旬だったかな。旅ってお金かかるよね。あれからもうどこへも行っていない。仕事ではもちろんあちこちへ行った。南は大分、北は岩手まで。でもあくまでも仕事で行ったまでで、一日のスケジュールの大半は商談や現場の視察に費やされている。自由時間はそう多くない。ぼくは街を適当に歩いて、雰囲気の良い店を外から覗き込んで入るか否かを考えたり、本来降りるべき駅のひとつ手前で下車して歩いたり、そういう気ままなことがしたいんだ。仕事でそんなことをしたらクビだよね。悲しいけど。ぼくはもうしばらく旅へは行くことはないと思う。少し疲れちゃった。

来年のぼくはどこにいて何をしているんだろう。何を考えているんだろう。早くも年末のような文章を書いているけれど、実はまだ今月に入って一週間しか経っていない。時間の流れは早くて遅い。周りがどんどん変わっていくなか、何も変わらずにぼんやりと日々を生き抜いている自分がいる。中身はなにも変わっていない。外見は少しずつ老いていき、昨年より確実に疲れている顔の自分が鏡の向こうに立っている。

🍆

そろそろボーナスが出る時期だ。弊社は毎年6月と12月の頭にそれぞれ2ヶ月ちょいの賞与が出ることになっている。毎月の額面は26万、手当除いて大体23万なので今回のボーナスは50万に届かないくらいということになる。ただし、実際に手元に入ってくるのは(社内預金とか組合関係のアレだとか拠出年金だとか諸々引かれて)40に届くくらいか、届かないかな。そんな感じ。周りを見回すとやれ年間9ヶ月分だとか一回のボーナスで100万貰えるとかゴロゴロいてますけど、僕は地味なリーマンなので粛々と働きます。。。

さてボーナスの使いみちを考えます。

もうレンズは買わないよ。買うとしたらXF35mm f/1.4とXF18-55mm f/2.8-4の2本でひとまず終了だと思う。いや、この流れならズームレンズ一本かもしらん。

camera10.me

www.takchaso.com

多分富士関係のレンズはこれで終了。6Dもはっきり言って僕には必要ない。近いうちに誰かに譲るか適当にメルカリで売るかも。僕にはミラーレスが丁度良かったみたい。

次に冬服をいくつか買いたい。この夏、グランフロントでふらっと見つけたUnited Tokyoとかいう案外お安くてしっかりしたブランドの服をまとめ買いするか、zozoでごそっとまとめ買いするかしたい。気になってた樫山のオーダースーツも作るかも。革靴がダメになってきたからスーツと一緒に買おうかな。最近は行動範囲が広くなってきたから、歩きやすくて丈夫なのがいい。dannarのPostmanとか良いよね。スーツでも一応履けるし丈夫だから現場でも安心。鉄板は入ってなさそうだけど……

kashiyama1927.jp

オーダースーツ、zozoで見たとき興奮したけれど評判はイマイチ。人が測ってくれるならそんな大きなミスは無いでしょうし、樫山のスーツってなんか格好良くない?スーツセレクトも格好いいけど、ちょっと大人っぽくない?東京のビジネスマンって感じしません?????ちょっと前に奮発してJPRESSのツースーを買ったんですけどマジでいい男になった感が凄いんです。完全に自己満足だけど自分しか気づかないんだからいいじゃん。ちょっと【要出典】高かったけど買ってよかった。俺たちは雰囲気で金を使っている。

なんか文章書いたら満足した。貯金しよう。

所持品について

備忘録として。

Main(Digital) : Canon EOS6D

・28mm F/2.8

・50mm F/1.8

・28-70mm F/2.8

・24-105mm F/4

・70-200mm F/2.8

・70-300mm F4-5.6

Main(Film) : Pentax SL

・Super Takumar 55mm F/1.8

・Super Takmuar 35mm F/3.5

Sub(Digital) : Fujifilm X-Pro2

23mm F/2

Sub(Digital) : Ricoh GRⅡ

Sub(Film) : Minolta α-Sweet S

・28-80mm F/3.5

 

 

レンズを流用する作戦

ご存知の通り、Super TakumarはM42マウントですのでアダプターを介せば大概どのメーカーのカメラにも取り付けることができます。PentaxSLには55mmのTakumarが当初から付いているので、今回はこいつをX-Pro2に装着してみようと思います。

sunset-camera.com

アマゾンを開き、M42→Xマウントのアダプターを購入します。当然Prime会員なので翌日午前中にアダプターが到着します。今あるレンズ資産を流用するだけでなく、数万円で販売されている純正レンズを買わずに済んだので実質プラスです。アダプターにM42マウントの55mmをねじ込んで、更にFujiのXマウントにレンズをねじ込みます。電源を入れるとあら不思議、MFですが55mm(35mm換算83mm)のレンズが誕生しました。

オールドレンズの魅力は先達の方々に嫌というほど挙げられているとは思いますが、

・安い

・特徴のある写り

・小さい

・安い

といった特徴があります。レンズ1本に3万円も使えないよぉ……という方、同じ金額出せばオールドレンズなら6本買えます。HARD OFFのジャンク棚からお目当てのレンズを探し出す作業は最高に無になれるのでお薦めですし、何ならチリやホコリ、カビが生えていてもふんわりとしたボケが生まれるので人によっては楽しめます。

photo-tea.com

Fujiの患者は沢山居るようです。その理由に、Fujiのカメラ(ミラーレス)なら昔のレンズでも大概使えるのが理由だと思います。他社もミラーレス出してるけど結構いい値段するんですよ。

photo.yodobashi.com

今までのレンズ資産を生かすならEOS Rもいい選択肢かと思ったんですがいかんせん高い。買えない値段じゃないけど買ったら絶対6D使わなくなると思って。あと高い。それに性能的には6Dでもう満足してるし。

そんなわけで、気づいたら本日我が家にレンズがもう一本生えるらしいです。Super Takumar 35mm F3.5というレンズ、フード込で5000円。案外お買い得じゃないですか?こいつはSL以外にもX-Pro2でも使えるので実質2500円です。発売されたのは1961年、東京五輪の3年前、そして大阪万博の9年前。なんと今から57年前のレンズです。どんな写りなのか非常に気になりますね。楽しみです。