大阪生活

大阪生活の記録

尾道に行った話

たまに全てをほっぽりだしたまま何処かへ逃げたくなる時がある。先週末はまさにそんな時だった。なので全てをほっぽりだしたまま尾道へ逃げることにした。尾道は小学生の頃に親に連れられて行ってから、かれこれ5.6回は行っている日本で一番好きな街なんです。ここ数年は毎年行ってるから大体どこにどんな店があって、どの宿がどれくらいの価格帯か、たまには新しく出来た店の存在に気づくようにもなってきた。

 

金曜の18時過ぎ、電車に飛び乗って尾道を目指す。福山駅から行っても良いんだけど、節約のために岡山駅から山陽本線各駅糸崎行き(鈍行)に乗って1時間ちょいで尾道に到着した。思い返せば高校〜大学時代、毎日1時間くらい電車に乗っていたなぁ。駅と駅の間がやけに広いのが田舎の電車っぽかった。最近は片道20分くらいしか電車に乗っていないから、1時間以上同じ電車に乗っているのが懐かしかった。さて駅から15分くらい歩いたところにあるのが、今回予約したゲストハウスなんです。

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昔から興味はあったけど、だいたいハイシーズンには常に予約で一杯の人気ゲストハウス「あなごのねどこ」。今までは元ジャズシンガーが女将を務めてる「アロ恵の家」か、駅チカの「ヤドカーリ」に泊まってた。でも今回は予約が1人分空いていたので、満を持して泊まるに至ったわけであります。

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商店街から50mくらい(?)海側へ向けてほっそい廊下が伸びていて、それに沿ってカフェがあったり宿泊施設があったり、奥にはちゃんとした庭だってある。リビングにはそれなりに大きなこたつがあって、宿泊客やスタッフがその辺でゆっくり本を読んだりスマホを弄ったりしている平和な空間だった。その脇を通り抜けて案内された部屋は、男女共用のドミトリー(といってもどこの国でもこういうところは大概男だけ…)。寝心地の良いベッドに案内されてから手続きを終え、すぐに最低限の荷物とカメラだけ持って外へ飛び出した。

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尾道の良いところはとにかく山と海の距離が近いことと、海のすぐ向こうにはまた島があって、5分に一本以上のペースで連絡船が出ていることだと思う。あと尾道ラーメンがたくさんあることか……この日はあまりにも寒すぎたので船に乗る気持ちになれず、近所の尾道ラーメン店で大盛りを食べた。千光寺までは行くつもりはなかったけど何らかの写真を撮りたかったから、妥協案として宝土寺に行くことにした。階段がライトアップされててかなり観光客向けな外観だった。幸い夜の8時を回ってたからか、境内には人っ子一人いなかったので好き放題写真を撮れた。でも見返してみたらあんまりよくなかったでここには載せないことにした。

その日は歯磨きとビールを買ってこたつで微睡んでからシャワーも浴びずに寝た。もしあなごのねどこに行く機会があれば、さんざ酔った状態で書いたぼくの書いた日記が読めると思います。

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朝7時くらいにベッドを抜け出して、カメラと財布だけ持って写真を撮った。一眼は重いけどきれいに撮れるから買ってよかった。ちょっと高い買い物だったけど。

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海沿いの通りを駅方向へ歩くと向島行きの連絡船の乗船場が見えてくる。

f:id:osakajazzlife:20171203203032j:plain早速乗り込んだ。この日は靄が出ていて、そいつが陽の光に当たってなにやらえらく神秘的だった。船のおっちゃんも「今年始めて霜が降りた」って言ってたくらいだから実際寒かったんだと思う。

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連絡船の窓から向島を望む。

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わくわくしながら船に乗り込んだぼくと違って、日常生活で船に乗って学校へ通う人もいるんだなと思った。学生は自転車で、サラリーマンらしき人は車で対岸の尾道へ渡っていった。

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そんなこんなで11時くらいには尾道成分を十分に摂取できた。なのでスッキリした気分で家に帰るための電車に乗り込んだ。長いようで半日しかいなかった尾道。また機会があったら来ようと思った。何度来ても尾道は一番好きな街だ。