大阪生活

大阪生活の記録

窓を開けて寝る

窓を開けて寝ると少し寒く、朝気づけばタオルケットに包まった状態で目を覚ますような季節になった。昨日今日と天気に恵まれず、窓際に置いているベッドはしっとり湿っていて気分が良くない。きっともうじき窓の近くでは寒くて寝付けない日が来るはず。

外から虫の声が部屋に流れ込んでいる。冷房を付けるほどじゃないけど少し暑いこんな日には扇風機がよく合う。少し遠いところに扇風機を置いてスイッチを付ける。少し暑いのでもう少し近づけると寒い。適切な距離感をキープするのに5分ばかり時間がかかる。10月にもなれば扇風機の代わりにヒーターが活躍するし、11月になればタオルケットから羽毛布団(楽天で買った羽毛ですらないかもしれない代物)が活躍する予定。

一ヶ月くらい撮りためていたフィルムがとうとう切れた。トイラボに登録したのが丁度何回か前ブログを書いた直後だったような。モノクロの36枚撮りの、カラーの27枚撮りの2個を熊本のトイラボ社へ郵送する。フィルム2個の現像と高画質(一枚あたり30MBくらい)で合計4000円くらい。きっとこんなに高画質じゃなくても全然通用する。でも物は試しだし、自分の写真がどんなもんかって拡大して見たくなるときあるじゃない。今回は少し気合い入れて撮ったので楽しみなんだ。できるだけ高画質で保存しておきたくて。

今欲しい漫画がある。「乙嫁語り」という中央アジアを舞台にした森薫の漫画。森薫と言えば「エマ」だよね。エマはずいぶん昔に完結してて、あちこちのブックオフによく並んでいるので知ってる人は多いと思う。乙嫁語りは現在10巻まで出てるみたい。丁度大人買いするにはピッタリの冊数だね。それに中央アジアって言ったら日本人が最も興味ある地域ってことで有名だし、近い内に中央アジアを横断予定(時期未定)のぼくとしては読んでおかないといけないかなと思ってる。あ、リンク貼っておきますね。皆さんも買って下さい。

www.kadokawa.co.jp

ブックオフって昔よく行ったよね。学校の近くに、そうじゃなくても乗り換えに使うような駅って絶対ブックオフあるじゃない。テスト週間とか、2限から講義始まるときとか。学生時代だとCD探すため、小学生の頃だとこち亀読むためだったり。好きだったなぁブックオフブックオフで長い時間立ち読みしてると少し悲しい気持ちになったのはアレ一体何だったんだろう。まず無限に並んでいる漫画を順に読んでいくのって時間かかるじゃない。歩きやすい靴を履いていけばゆうに2時間とか3時間とかいられたじゃない。時間をジャバジャバ溶かしてるよね。それかも。知らんけど。

何の話をしようと思っていたんだっけ。天気の話か。

天気といえばこの前の台風はすごかった。ウチの会社は幸いお休みになったので出社するか否か葛藤する必要はなかったんだ。優雅に朝食を採って一休みしたらあっという間に風と雨が激しくなって、窓を閉めていてもどこからか風が吹き込んできて。尋常じゃないくらい窓がガタガタ音を立てたから割れるんじゃないかって心配だった。外を見ると木が見たこともないくらい揺れていてゴミ捨て場のゴミが暴れて辺りに散乱してたし、丁度目の高さくらいのところをベッドの半分くらいの大きさの看板が浮遊してて、ウチのすぐ横の壁に激突した。ベランダのプランターはひっくり返り、トランクは3㍍くらい風で流された(それなりに重くて中に荷物入ってたのに……)。テレビのアンテナがぶっ壊れたらしく画面が真っ暗になって、電気がチカチカしだした。幸い停電もガスが切れることもなく、夕方5時くらいにはまた日常が戻ってきたけど。その後、北海道で地震があったみたい。最近いろいろと大変だ。

ブレブレな文章。またあとで修正するかも。

髭剃りを新調した

長い間使っていたシックの髭剃りは替え刃が高かった。ゆーてそんなに高くないけどやっぱりまとめ買いするときにはそれなりに躊躇する値段だった。最初に買ったのがこれだったのでシック社にはずいぶん金を注ぎ込んだはず。

T字カミソリは深剃りできるから好きだ。けれどたまに出血するのが嫌だった。そこそこ時間もかかっちゃうのも難点。なので社会人になってからは電動式のを使っていた。確かフィリップスの丸いのが三つ付いているやつ。

フィリップス メンズシェーバー アクアタッチ AT891A

フィリップス メンズシェーバー アクアタッチ AT891A

 

こんな形だった。シンプルで水洗いできるシェーバーだから選んだ。使ってると確かに早く剃れる。剃れるけどやっぱり夕方には髭が伸びてくる。それに掃除をするのが面倒臭い。なので電動シェーバーは時間のない朝にしか使わなくなっていった。これが社会人一年目の頃。

社会人三年目、ようやく新しい髭剃りを買った。シンプルな形状で手入れが楽であること、よく剃れること、替え刃が安いという理由で両刃カミソリを買った。

使い始めの一ヶ月は頰が血だらけになるらしい、けれどよく剃れるし何より替え刃が安く、長く使えそうだからという理由でこいつを選んだ。もう少し高いのもあったけどすぐ使わなくなったら嫌だなって思ったのでこいつをポチった。新しいガジェットに触れるのってすごい楽しいよね。

ポチった翌日、配達の人が丁寧に手渡してくれたアマゾンの段ボールにきちんと収められてぼくの手元にやってきた。すぐ試したかったから洗面台へ行き、シェービングジェル(クリームは手元になかった)を使って髭を剃る。

確かに切れ味はすごい。電動シェーバーなら絶対に成し遂げられないくらい綺麗な肌になる。と同時にあちこちから血が出る。顔を拭いたタオルに幾つも小さい血の跡が残った。でも気持ちがいい。このカミソリの部品は三つしかない。カバーとカミソリの刃と持ち手、以上。こいつらを水でゆすいで綺麗にする。なんだか嬉しくなって、同封されてきたスタンドに立てておく。アルミかステンレスかは知らないけど心地よい重量感と立てたときのシュッとした感がなんだかよかった。

仕事柄出張は多く、今週は月曜からずっと出っぱなしだ。けれどこいつをポーチにそっと収納しておけば髭剃りには困らない。ポーチには髭剃りとコンタクトの洗浄液が入っている。今までより少し軽く小さくなった出張ポーチ。新しいガジェットに挑戦するときは失敗も多いけど、たまに素晴らしくハマるときがある。今回は素晴らしくハマった。両刃カミソリはいいぞ。

 

アルコールは身体に悪いんです

この前会社の飲み会があった。割と楽しい飲み会だったので酒が進んだ。世界各国のビールが置いてある店で、色の薄いものから真っ黒なものまでメニューには20種類くらいの魅惑的な液体が並んでいた。その日はぼくが大きい仕事を取れたのでおめでとうとのことで上司の奢りだった。なので容赦なく片っ端からビールを頼んだ。おかずもそこそこにとにかくビールを味わった。上司もなかなか飲む人で、恐らく当日はほくの卓だけでほぼ全てのビールを注文したと思う。

家に帰って2秒でシャワーと歯磨きを済ませ半裸でベッドは倒れこんだ。深夜2時、激しい筋肉痛で目を覚ました。酒を飲むと筋肉が分解される体質なのを忘れ、酒に溺れた結果がこれだよ。筋肉痛はどう足掻いても数分で治る問題ではなく、申し訳程度に塗布したアンメルツも全く効果は無い。目が冴えてくるとますます痛みは強くなり、為すすべもなくただ転げ回るだけ。

数ヶ月前の睡眠薬が残っていたので口に含み水で流し込むが、ご存知の通り催眠薬は遅効性。スマホで時刻を確認しながら唸っていた。40分経過したまでは記憶している。気づけば枕元のスマホが音を立てていた。6時半、新たな1日の始まりだった。不思議なことにやけにはっきりと目覚め、顔を洗い髭を剃り飯を食わずに家を飛び出した。

結論:酒の飲み過ぎは身体に悪い

遠くへ行きたい

こうも毎日働いていると、ふと遠くへ行きたくなってくる。唐突に会社を1月くらい休んで、あまり日本人がいない、ギリギリ英語が通じるくらいの国に行きたい。陸路で国境を越える経験はまだ無いので、鉄道でも長距離バスでも構わないからとにかく越えてみたい。飛行機の窓から地表を眺めても国境なんて見えないし、離陸直後と着陸直前しか人の営みを目にすることは無い。だから地を這うように進むバスや列車、場合によっては徒歩でもいいーーその国や地域に住む人と同じ目線で国境を跨ぎたい。

ポケットに入る大きさの通信機器を我々は持っているので、全く知らない国でもツイッターやラインで友人達とやりとりすることができる。現にぼくはボスポラス海峡の近くの店で飯を食っている最中に飯倉という友人から電話がかかってきたのをよく覚えている。異国の地で友人と話すのはとても不思議な気分だった。便利なようで孤独感を紛らわせてしまうこの機械にはなるべく頼りたくないのが本心なんだ。というのも結局ぼくが海外へ行くのは会社や友人、家族とどうしようもなく地理的に離れていることを感じて、どうしようもなく孤独になりたいからだと思う。少し前ならスマホなんて無かったからガイドブックと辞書でなんとかするしかなかった。生きるか死ぬか、これからどこへ行くか何を食べるか、今夜はどこに泊まって明日は何時に起きてどこへ行くか。全て自分の選択に委ねられている、あの感覚は一度知ると病みつきになりそうなんだ。あの究極の自由をまた味わいたい。

歳をとるごとに背負うものが大きくなって、好き勝手な行動は年々憚られるようになっていき、やがて人は文字通り身動きが取れなくなって死ぬ。だから、死ぬ前に行けるところには行っておきたい。少しでも身体が健康なうちに、やりたいことはなるべく経験しておきたい。死ぬ前に後悔だけはしたくない。

経験を重ねるということ

最初の出張のことはよく覚えている。前の日の夜にヘルメットと作業服、安全靴と防塵マスクを大きなキャリーケースに詰め込んだ。そいつを転がしながらワインレッド(小豆色とも言う)の阪急電鉄に乗り込んだ。そのまま新大阪駅で先輩と合流して改札を抜け、キオスクで緑茶を買った。岡山行きののぞみに乗り込み、窓際の席に座る。新幹線に乗るなんて修学旅行か会社の最終面接くらいしかなかったのでとってもワクワクした。こんな速い、こんな綺麗な乗り物にぼくは乗れるなんてなんて幸せな人間なんだって。

あれから2年が経った。毎週のように新幹線に乗ってあちこちへ行く毎日。新幹線に乗るワクワク感はとっくに失われた。これが大人になるってことなのかね。初めて一眼に触れた時の感動、お店でピアノを弾いた時の感動、1人でビザを取りに行った時の感動、日本人の居ない世界の果ての街に降り立ったときの感動、初めて熟成肉を口にしたときの感動、色々な経験を積み重ねることは幸せなことかもしれないけれど、逆に言えばそれは世界に少しずつ少しずつ慣れていくのと同意なので、あの世界が一気に色づいたような感動を覚えることは少なくなっていくのかもしれない。

 

もともと仕事なんて効率的じゃない


仕事をなるべく早く、楽に終わらせられるように(注:仕事が完全になくなることは無い)最近はVBAをちまちま使っている。大量のデータの中から自分に必要な情報を見やすく加工して並べ替えるのは、人間より機械にやらせたほうがずっと正確だし早い。当初は自分だけさっさと業務を終えて帰宅するために使っていたけれど、いつの間にか周囲にバレてしまったので泣く泣くみんなのためにコードを書くことになった。

当初から自分のパソコンだけで使うことを想定していたのでコードは力技だしコピペしまくりだし酷い有様だった。けれど人様のパソコンでも動かさないといけないとなると話は別だ。続出するエラー。エラーが出るとメッセージを一切読まずに「使えない」とだけ伝えてくる人、スクショが撮れない人、パソコンが古すぎてフリーズする人、勝手に仲間内で拡散させて使い方が分からないと電話をかけてくる人、世の中にはたくさんの人がいる。

幸い最近は数字もそこそこ出しているので、業務中の気分転換としてコードを書いている。家のパソコンはMacなので、もういっそのことEXCEL買っちゃおうか。業務中に書くから楽しいのであって、家でゆっくりしている時にまでコードは決して書きたくない。

最初に作ったのは簡易見積システム。名前を入れれば勝手に加工費とか重量とか納期とか、そういった通常我々が見積書を作る時に気になることがそれなりに表示されるやつ。引っ張ってくるもとのデータの信憑性がやや低かった(データが古かった)ので、部内で稼働している2つのシステムからデータを無理矢理引っ張ってきて結合したものをデータベースにしてみた。味方をシンプルにして誰でも随時更新できるようにちょっと弄った。

これはだいたいうまく動いたけど、すべてのファイルにデータベースを入れ込んでシートの4枚目から引用していた関係上、どうしても一つ一つのファイルのサイズが大きくなる。大きくなるといってもそんな数KBなので全然問題はないんだけれど、それなりに使用しているとどんどん増えていくフォルダのサイズが気になって気になって。なので今後はどこか一つのデータベースにそれぞれがアクセスしてデータを引っ張ってくるような形にしたいなぁと思っている。

この結果、普段は見積書1枚作るのに2~30分掛かっていたのが一気に短縮され、賞味2分あれば余裕で完成するまでになった。調子に乗って、もう少し使いやすくするためにデータベースの内容を精査し不必要なデータは思い切って削除した。ファイルサイズが若干小さくなった。入力するべき項目を若干削って、データの参照の仕方を改善した。あとはデータベースを更新したり細かな修正をするくらいで、大凡完成したと思う。おかげで2時間くらい時間的な余裕が生まれた。

次に作ったのは大量のデータを取捨選択して見やすく並べ替えるやつ。ぶっちゃけクソほど簡単に作れた。だってマクロの記録だもん。記録して追加して記録して追加していくとハイ、完成。自分で使う分には全く問題のないクオリティのファイルが完成した。けれど上に書いたようにどうも全国で使うようになるらしい。慌ててコードを見直して余計な箇所を削除し、一つ一つの文に注釈を付けて、長いコードはググって短くした。15秒くらい掛かっていた作業が2秒くらいに短縮された。けれどバージョンの違うexcelや、自分のパソコンでは使えないという苦情が舞い込むようになってきた。一人ひとりに電話かけてエラーの内容を聞いて修正する。けれどエラーを読まない人、勝手に怒る人、なんでぼくはこんなに苦労しないといけないんだ。とか思いつつシコシコ修正に修正を重ねている。最近は営業なのかVBA芸人なのか自分でも分からない。とはいえ、営業活動が実を結んだときは嬉しいし、思い通りにexcelが動いたらすごい嬉しい。小さな喜びを繰り返していると案外単調な仕事にも波が生まれて、以前より少しだけ会社が嫌じゃなくなったかもしれない。今後はもう少しいろいろなことに挑戦してみようと思う。

ピアノの練習を始めた

基礎がガバガバなのを知りつつこの年まで生きてきた。

この前ピアノが家に来た。家のどこにいてもピアノは目に入る。飯を食っていても酒を飲んでいてもベッドに潜り込むときも。家に帰ってきても会社に行くときにもいつもピアノは壁際にぬっと立っていた。そろそろ基礎からきっちり固めていかないとなと思い今日ようやく鍵盤に触れた。

最初に取り組もうと思っている曲はモーツァルトのK.545。きっと誰もが弾いたことのある曲。でもぼくは経験してこなかったので、齢26にしてようやく真面目にモーツァルトに取り組もう。この曲はハ長調、なのでCから始まる白鍵ばかりを弾いていればいい。こういう曲は大好きだ。

譜面はぼくでも読めるようなものだし、そもそもあちこちに弾いてみた動画が転がっている曲。昔ピアノを習っていたときのことを思い出しながらゆっくり練習する。テンポは80から始めて弾けるようになったら少しずつテンポを上げていく。最初のページが何となく弾けるようになったら次のページに。今は2ページ目までが精一杯。

少し弾けるようになった状態で動画を撮ってみた。ひでぇ。ひでぇけどここからちゃんと練習すれば確実に今よりは上達するだろうと思って、泣く泣く練習する。久しぶりに真面目にピアノを弾いたので腕が痛い。特に2ページ目の左手に泣かされている。テンポ110で弾いていると左手が終わる。でもこれを弾けるようになれば次の曲にも挑戦できる。練習しよう。